桃色スタイラーブログ

37歳親父 生きる上でのスタイルを追求する雑記ブログ

雪の降る中横転したが、車体は無傷だった話

こんばんは!

娘と息子のほっぺたを甘噛みすると幸せの味がします。

ももちんです。

 

なんだかニュースで、国土交通省が、大雪警報の出た地域の高速道路等の走行において、タイヤチェーン装着を義務化する方針だということをやっていました。

うーん。

スタッドレスタイヤも高いのに、チェーンも装着しなければいけないとなると、助成金とか出してくれないかなあと思ったり。

自分もそうですが、スノーボーダーには注目のニュースではないでしょうか。

 

雪とタイヤと言って思い出されるのが、自分が雪道で横転した事。

今回はその時の思い出です。

 

。。。。。

あれは、十数年前、二十代前半だった俺は、スノーボードにどハマりしており、週二くらいのペースで滑りに出かけていた。

 

前日の天気予報で大雪確実の新潟県湯沢町スノーボードをしようと、その日は夜中に意気揚々車を走らせていた。

カーステは当時流行りのJーpopなのかどうかは忘れたが、テンションを上げるために音量はいつもより大きい。

自分は友人等と予定が合わなければ一人でも行ってしまうタイプ(むしろ1人のほうが気楽)なので、その日は一人で運転していた。

 

前日入りで車内泊して早朝から滑ってやろうと計画。自宅を夜中に出たので湯沢町についたのが22時頃。

その頃はガーラ湯沢にハマっていたため、大雪の中、ガーラ湯沢の駐車場に入ろうとハンドルを切ったその時である。

 

突然車体が右に傾いたと思った刹那、泥沼にハマるように、ゆっくりと確実に雪の中に沈み込む愛車。

 

見事に車体は右に横転し、フロントガラス越しに見る景色は闇。

状況がつかめないまま傾く身体にかかるシートベルトを外し、ちょうど潜水艦のハッチを開けるが如く助手席側のドアを押し上げる。

ピラーに手をかけ、外へ出てみると、愛車はすっかり雪に埋もれ、自力ではどうにもならない事は火を見るよりも明らかであった。

 

雪の降りしきる寒空の下、今日はスノーボードが出来なくて残念だと、まるで他人事のように愛車を見つめる。

しかし他人事ではないのだ。

車をどうにかしないと先に進まないが、最悪横転で車体が大破している場合、明日のことすら考えられなくなる。

 

まずはスノーボードトリップは終了したと自分に言い聞かせ、状況を把握することに努めた。

 

どうやらこの天気のせいで、スキー場入口の側溝が雪で埋まってしまい、道路との境が無くなったところで、馬鹿みたいにテンションの上がった注意力にかける輩の運転する車が前輪を落とし込み、勢いでそのまま横転したようだ。

 

雪の降りしきる中考えること数十秒。最初からわかっていたことだが、一人ではどうにもならないため、JAFを呼ぶことにした。

 

早速ガラケーJAFに電話をすると、この大雪で対応車両は出払っており、最短でも40分程待つとの事。

 

この寒空の下、40分待ち。

しかも最短でということであり、それ以上待つことも十分考えられる。

 

地獄か。

 

しかし、背に腹はかえられないので、地獄からすくい上げて下さる救世主メシアを待つしか方法は無いのだ。

 

腕時計をみながら時を数えるが、長針の動く速度はいつもより遅い。

ガーラ湯沢の施設まで歩くことも考えたが、坂をかなり登ったところにあり、しかも夜中の22時。営業しているわけがない。

 

寒さに耐えきれなくなった俺は、潜水艦と化した愛車のハッチを開けて中で待つことにした。

 

潜水艦のハッチを開けようとするのだが、そもそも車のドアは縦に開けられる事を想定していないため、重力という足かせをつけた分厚い金属の板は重い。

やっとドアを開け、再度車の中に入ると、見慣れたはずの車内が横になっているだけで、異空間のようだった。

とにかく雪は凌げる。

 

寒さの中、どれくらい待っただろうか。

ガラケーの着信音がやかましく響く。

メシアからの折り返しだ。

 

「今からそちらへ向かいます。」

 

時間にして1時間ほどか、やはり最短ではなかったが、予想はもっとかかると思っていたので、少し嬉しかった。

また重厚なハッチを開け、下界へ出て待つとしよう。

 

しばらくして、暗闇にヘッドライトが光り現れたのは、JAFと描かれたクレーンを搭載する青の作業車である。

 

メシアは現世では40代半ばの中年男性の姿をしているようだ。

 

「あー、これは随分とやったねー。クレーンじゃないと無理だね。」

 

メシアはクレーンで吊る救済法を選択し、黙々と作業を続けていった。

 

「コレ、フレーム曲がってたら走行できないかもだから、もしかしたらレッカーかもよ!お兄さんどこから来たの?」

 

メシアは何語をお話しになっているのだろうか。愚民には到底理解できない。

 

とりあえずフレームが曲がっていない事だけを祈り、クレーンで吊られた愛車の様子を固唾を飲んで見守る。

 

作業開始から10分ほどで潜水艦は元の愛車へ戻った。

気になる事は色々とある。

愛車のフレームの状態、自走できるのか、傷はどの程度なのか、救済料はいくらなのか。

 

「お兄さん運がいいね!ぜんせんキズ付いてないよ!みたところ曲がってる感じもないし、大雪でよかったね!」

 

聞こえる。理解できる。メシアの声が。

 

どうやら大雪がクッションとなり、ほとんど地面に車体は触れていなかったようだ。

雪という優しさに包まれていたのだ。

頭の中でユーミン魔女の宅急便のキキが交互に祝福する。

 

「多分大丈夫だと思うんだけど、一度点検出した方がいいね。自走しててへんな感じだったらすぐレッカー呼んだ方がいいかもね。じゃあ作業量料金は12000円です。」

 

それなりの救済料を納めねばならぬと腹を括っていたが、予想以上に高額である。

しかし、救済して頂いた身としてメシアに背くわけにはいかないため、スノーボードで使おうと思っていた金額を全て納める。

 

メシアは次の救済先に急ぐため、足速に去っていった。

 

愛車のエンジンをかけると、いつもと同じ感覚が戻り、カーステレオからは泣けるウインターソングが流れ始めた。

 

もちろん、そのまま帰路についた事は言うまでもない。

。。。。。

 

読んでいただきありがとうございました!

また次回!