続・高校の頃、パンチラを見てたらチンピラに絡まれた話
こんばんは!
ももちんです!
この間の話は完結しようと思ったら、書く時間が無くなったので今回に持越しです。
では、完結編をどうぞ!
。。。。。
コンビニから出てきた正統派ヤンキーは、パンチラ女の横に座り、親しげに喋っていたが、なにやらこちらをチラチラ見ている。
当然パンチラタイムは終了し、何事もなかったかのように俺たちは溶けたアイスを食べ始める。
そう、何事も無かったかのように。
「おい、お前らちょっとこい」
正統派ヤンキーから野太い声が発せられた。
お前らって誰なんだろうか。
辺りを見回しても、コンビニの駐車場には俺たち4人とヤンキーとパンチラ女しかいない。
道路を隔てた向こう側の洋菓子店の客に言っているのかと思ったが、流れからして現実的ではないし、やはり俺らに向かって言っている事を認めざるを得ない。
4人で目を合わせ、今後の展開が最悪であることを確認しつつ、すごすごとヤンキーの元へと歩み寄る。
「お前ら、コイツのパンツ見てたろ。」
ヤンキーはパンチラ女に目配せしながらニヤニヤしている。
パンチラ女もニヤニヤしてこっちを見ている。
これは何だ。
確かにパンツを見ていたのは事実だ。
17歳男子たるもの、年上の女のスカートの中はデンジャーゾーンであるという事など十分承知だ。
しかしながら、見ないわけにはいかないじゃないか、そこにパンツがあるのだから。
むしろ見ていたという表現はおかしいではないか。
あれは見せられていたのだ。
仲間の1人がこう言った。
「見てたんじゃなくて、見えちゃうねって言ってたんですよ!」
何だこの言い訳は!
野球ならボーク!
サッカーならオフサイド!
ゴルフならダブルボギーだぞ!
当時の俺がこんなことを考えていたのか定かではないが、この一言で、
「はい、そうですか。」
なんてことには絶対にならない。
「俺の女のパンツ見てたんだろ?なあ?」
野太い声がさらに野太くなる。
「いや、だから、見えちゃうねって言ってたんですよマジで!」
渾身の言い訳を再度繰り出すが、ヤンキーに届くはずもない。
そしてヤンキーは仲間の1人の前に座ったかと思うと、頰を数回平手で打ったのだ。
「見たんだろ?なあ!」
キリストよ、汝の敵を愛せなど無理だ。頰を打たれたらもう片方も打たれるなんてできるわけがない。
「はい、見てました。」
4人は「パンツを遠目に見る行為」を認めたうえで、どうしたらこの場が収まるのか考えたが、何も浮かんでこない。
「タバコが切れたから、買ってこいよ」
と言うヤンキー。
「1カートンですか?」
と返す我々。
「2箱でいいや」
とさらに返すヤンキー。
2箱でいいのか?と若干拍子抜けしたが、皆で少ない金を出しあい、コンビニでタバコを2箱買って献上する。
( 当時は意外と高校生でもタバコ買えた)
「これで許してやっから、もう見んじゃねーぞ!」
捨て台詞をはいて、ヤンキーとパンチラ女は車に乗り込んで行ってしまった。
パンチラの代償が、ビンタ数発とタバコ2箱とは。
おお、ジーザス。パンツを見ることは罪深いことなのですね。
「クソ!あいつマジでムカつくな。4人でやればボコボコだったんじゃねーの?でも、パンツめっちゃみえてたな!」
その後、うだるような暑さの中、俺たちのリビドーを打ち消すべく漕いだ自転車は、いつもの帰宅にかかる時間を5分程縮めた。
。。。。。。
パンチラを見てたらチンピラに絡まれた。
韻踏んでる。
また次回!